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微気象解析とは

「微気象解析」についての説明です.これは,私が農業生産者の皆さんに是非とも実践して戴きたいと願っていることです.すなわち,「微気象解析」とは圃場の“微気象”データを解析することにより,農業生産にとって大変重要な情報を得ることを意味します.

私が最低限これだけは実践して欲しいと願っていることは,「作物ごとの気象データの履歴添付(気象資源・気象スコアの評価)」です.すなわち,農作物が育った気象環境を履歴書として消費者に配布できるような取り組みです.気象は作物生産の資源(エネルギー)であり,品質を評価する採点表でもあります.

人間の身体と人格の形成は,遺伝子と誕生後の生活環境によると言われます.農作物にとっても同様で,圃場における生育環境が品質と収量に大きな影響を及ぼします.その生育環境として

  1. 土壌条件
  2. 施肥条件
  3. 防除条件
  4. 微気象条件

が挙げられます.しかし,今話題のトレーサビリテイ―には,だけが取り上げられ,4はどうして焦点を当てられないのでしょう?その重要性が判っていないのでしょうか?施肥の効果も防除の回数もその年の微気象条件に左右されるってことを!

いや,いや,そうではありません.知っていても,その習慣が無かったからだと私は思うのです.何故かと言えば,気象データといえば気象庁のアメダスデータや市町村の観測データであり,自分の圃場のものではありません.もし,我が圃場に是非1台と欲しても,何百万円もする気象計器を購入することは不可能に近いでしょう.このように,今までは気象データと言えば公共のデータを閲覧するだけのものだったのです.ですから,気象データを我が圃場の生育環境として捉える習慣が養われなかったのだと思います.

でも,これからは違います.ウェザーバケットが世に出ました.未だ気軽に買える金額ではありませんが,我が圃場に1台と思う情熱農家にとって決して購入不可能な金額ではありません.これから,ウェザーバケットを我が圃場に設置し,得られた微気象データから作物の生育環境を管理する“微気象解析”の時代がやって来るでしょう.既に多くのノウハウを持つ情熱農家は,“微気象解析”によってそれらを確実な農業生産技術へ変換する活動を開始するでしょう.今までのノウハウが,微気象データによって裏付けされた確固たる技術となるのです.

さて,我が圃場の気象データが得られたら,どんなことが出来るでしょう?先に挙げた1項目を再掲し,以下にリストアップしてみましょう.

  1. 作物ごとの気象データの履歴添付(気象資源・気象スコアの評価)これが,まず一番先にやって戴きたい項目でした!
  2. 病害虫の発生を予測し,効率的・経済的な薬剤散布
  3. 作物の播種・移植開始日を予測し,作付け工程の管理
  4. 水温の低下を予測し,水田の適切な深水管理
  5. 土壌の不足水分量を予測し,効率的な潅水管理
  6. 生育を予測し,適切で経済的な施肥管理
  7. 収穫時期とその量を予測し,効率的な農産物の流通計画
  8. 地温による有機資材の無機化を予測し,有機肥料投入計画

以上が“微気象解析”で可能な項目です.

農業生産者の皆さんは,今まで上の項目をどのようにされて来たでしょうか?おそらく,記述する事がとっても困難な頭脳中だけのノウハウだったと思います.私は, “微気象”データによってそれを確固たる技術にして戴きたいのです.ここで,最後に以下の1項目を追加しておきましょう.

  1. その他,情熱農家の持つ独自ノウハウのソフト化

微気象データによって,情熱農家である皆さんの独自のノウハウが独自の技術へと進歩します!ソフト化?心配要りません.ウェザーバケットのロボトール倶楽部がお手伝いします.

さて,上の2についてもう少し述べておきましょう.病害虫発生予察は都道府県の防除所で発表され,その対処法が指導されています.どうですか?予察は当たりますか?「当たるときもあるし,はずれるときもある.」そう,その通りだと思います.でも,皆さんは,出来るだけ当たって欲しいと願っていませんか?公的機関の病害虫発生予察に関して“微気象”的に考察すれば次の通りです.予察式は,管轄の農業試験場や農家委託圃場で調査された発生データを基に作成されたものである.そして,そのときに用いられた気象データは気象庁のアメダスデータである.さて,このようにして作成された発生予察式が,皆さんの圃場に良く合致すると思われますか?ここまで,読み進まれた皆さんはもうお気付きだと思います.病害虫は“微気象”の空間スケールで発生します.20kmメッシュのアメダスデータでは皆さんの圃場の微気象を把握することは困難です.しかも,アメダスには予察に重要と思われる湿度と日射のデータがありません.さらに付け加えると,発生の基データは自分の圃場のデータであるべきです.私が推奨するのは,自分の圃場の発生データと微気象データを用いて,自分の圃場だけの予察式を作成することです.このような取り組みは,大変労力を要するものです.しかし,努力したものだけが勝ち取れるメリットは非常に大きなものです.

また,67の生育・収量予測などについても同様です.自分の圃場以外の生育や収量のデータとアメダスの気象データのみで作成された予測式が皆さんの圃場に適合するするでしょか?残念ながら,合致するとは言い難いのです.農業生産者の皆さんが欲しいのは我が圃場の情報であって,他所の圃場の情報や地域の平均的な情報では決してないはずです.そうであれば,やはり“微気象解析”は我が圃場のデータを用いて,我が圃場独自の予測式を作成するべきです.

農業生産者の皆さん,如何でしょう?このような“微気象解析”の取り組みを一緒にやってみませんか?我等ロボトール倶楽部が最大限お手伝いいたします.ウェザーバケットが皆さんのような情熱農家のステイタスとなる時代が必ずやって来るはずです.そして,このような取り組みを積極的に消費者へアピールして,日本農業の高度な生産技術と情熱を伝えようではありませんか!

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